山城町寺野の伝説
青木藤太郎の祠
【青木藤太郎】
頭脳明晰で愛嬌のある狸。奇石怪石の淵に面した断崖の道に住み村人の相談にのり難問を解決したと云われている。占いや遊びに通じ官憲の圧迫に苦しむ人々の身代わりとなった。
今でも藤太郎の祠には参拝をする人が絶えない。
【狸の提灯行列】
Tさんが小学校5年生のころ家族が縁側で夕涼みをしていたら、寺野のNさんの家あたりから提灯の火のような行列が下のMさんの家へ向かって下りていく。
その後、MYさんの向いへ動き、そこからIさんの家の方へ上がって行った。
道なりに動いたり道を外れたり、ゆっくり動いたかと思うとスッと移動してパッと消えたり、また明かりが点いたり。
不思議な動きを見せる光芒の無い明かりの列だった。
Tさんは家族で「ありゃ狸じゃ」と言いながら見ていたそうだ。
【高入道】
今から60年も昔、賢見神社へ行く道の脇に男の人が住んでいた。
その人は晩年、何かが憑りついたようになり子供たちが家のそばを通りかかると
「高入道じゃーっ!」
と叫んで脅かし
「おまえらに金の玉をやるぞ!」
と言っては庭の雨垂れにある石ころを投げつけたりしていた。
0コメント