山城町末貞の伝説
青坊主のいる青石瀬
【チチノキの天狗】
何某は不正な手段で人々を苦しめていた。それを憂いた天狗が
「かかる非道な人間は世人の見せしめに」
と何某をつかんで着衣をはぎ取ると体を引き裂きチチノキ(イチョウ)の樹に掛けておいた。
【青坊主】
千坊尾根が吉野川の淵に落ち込むあたりは事故や災害の多い場所だった。
親たちは
「あそこには青坊主がいて引っ張り込まれるぞ」
と子供に言い聞かせていた。
【憑き物・犬神とトンベ】
犬神やトンベ神を祀る家は山城町の各地にあった。
トンベ神は頭部に黄色い輪のある体長20センチくらいの蛇で床下や蔵の中で 飼っていた。
山城町には犬神憑きなどを祓う賢見神社もある。
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